みなさんこんにちは。
突然ですが、お家の猫ちゃんの体型は適正でしょうか?
ぽっちゃり気味で大きめの体格はぽってりしていて可愛らしいですが、肥満は万病の元⚡
特に当院では最近糖尿病の子が増えてきています💦
糖尿病とは高血糖状態が続いてしまう疾患で、1型と2型があります。1型は生まれつきインスリンの分泌が少ない(もしくはない)状態で、2型は体内のインスリンの効きが悪くなっている状態です。
猫ちゃんに多いのは2型とされています。
今回は猫ちゃんの糖尿病について、当院で行っている検査や治療について実際の症例を交えながらご紹介したいと思います😊
今回の患者さんは推定11才のMix男の子です😺
けいれん発作がおさまらず、他院から転院されてきました。
血液検査をすると血糖値が600mg/dl以上と基準値より大幅にオーバーにしており、
糖尿病と診断されました。けいれん発作は高血糖による神経症状と考えられます。
糖尿病の治療には数日間の半日入院をして、日に数回のインスリン注射と血糖値測定を行い
その子にあったインスリン量を決定する必要があります💉
今回の患者さんは2日間半日入院しインスリン量を決定後、退院して自宅でのインスリン注射を始めました。
インスリン注射は院内で練習してもらい、できるようになってもらいます💪
退院から1週間後に再診し、血中フルクトサミン値(直近2-3週間の血糖値の平均がわかります)を測定したところ
375μmol/L(参考基準値172-349)と比較的良好な値となっていました!
まだ治療を始めて1週間なので、継続し血糖値が安定してくれば
さらなる改善が見込めそうです。
またけいれん発作も起こらなくなり、体調もよくなったようです😊
発作を頻繁に繰り返すと本人もとてもつらいので、一安心です。
今後もインスリン注射と定期的な血糖値チェックを行い、経過を管理していきます🍀
以上、糖尿病の猫ちゃんの症例をご紹介しました。
糖尿病は肥満の猫ちゃんに多いですが、標準体型の子でも発症することがあります。
多飲多尿・食べているのに痩せてくる・尿が濁っている気がする・目が白く濁っている などの症状があれば要注意です。
当院ではアルファトラックという機械を導入しており、たった1滴の血液で瞬時に血糖値を測定できるため、猫ちゃんの負担を最小限に抑えた検査が可能です🥰
ご家庭の猫ちゃんの様子で不安な点があれば、些細なことでもお気軽にご相談ください✨
飼い主様がちょっとした変化に気がついてあげることで、病気の早期発見・早期治療につながります💕