院内ブログ

猫ちゃんの根尖膿瘍について

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みなさん、愛猫のお口の中を見てみたことはありますか?😺
歯みがきをしていなかったり、やわらかいご飯(缶詰など)が好きな子は特に歯石がつきやすい傾向があります‼️
歯石は細菌の巣となり、歯肉に炎症を起こします。
進行すると歯根部に膿瘍を形成し、根尖膿瘍となってしまいます⚠️

今回は根尖膿瘍を起こした猫ちゃんの症例をご紹介します👀

患者さんは12歳の去勢済み男の子です。
左頬の腫れを主訴に来院されました🐾

来院時のネコちゃんは頬がパンパンに腫れ、目もほとんど開かなくなっており、つらそうです。

横から見ても大きく腫れています。

お口の中を診せてもらうと、歯石が大量に付着しており、歯肉炎を起こしていたため
全身麻酔下での歯石除去と排膿処置を行うことになりました。

腫脹部に切開をいれ排膿させると、血膿が排出されました💦
小さな茶色い粒々は、膿の塊です。

そしてこちらの左側が、歯根が解けていたため抜歯した歯です。
右側は破砕した歯石です。歯と同じくらいの大きさの歯石がついていました‼️

こちらが麻酔覚醒直後の傷口の様子です。
パンパンだったところが、かなり小さくなりました。
そして5日後・・・

術後5日目の様子

じゃん✨✨
腫れはすっかり引き、おめめもぱっちり開きました!
こんなにかわいいお顔をしていたんですね😊💕💕

術後15日目、抜糸後の様子

さらに1週間後には傷口の抜糸を行いました。
すっかり綺麗にくっついています。
頬の腫れも落ち着きました🍀

今回は猫ちゃんの根尖膿瘍の症例についてご紹介しました。
ワンちゃんやネコちゃんの歯磨きはなかなか難しいですが、
適切なケアをしていないとこのように麻酔をかけての処置が必要になってしまいます💦


よつばアニマルクリニックではワンちゃんネコちゃん専用のデンタルケア用品の取り扱いや、歯みがき指導、歯みがき処置(お手入れ)を行っております🙌
また既に歯石がついてしまっている子や口臭が気になる子には、
全身麻酔下での歯石除去(スケーリング)を行っております👀
お口の問題は放置せずに、高齢になり麻酔リスクが上がる前に対応してあげることが大切です✨✨
気になることがある方は是非お気軽にご相談ください😊